civ6とは?

 やや更新が滞っていますが、今回はciv6の紹介です。最近civ6ばっかり書いてますが、これにはわけがあるのです。

 というのも、まとまった時間がとれる卒業までの時期、時間がかかる趣味は今しかできない気がしてciv6ばかりやっているのです。

 そんなわけで、今後は風景印とか受験地理とかスタァライトとか、もちろん雑記も含めいろいろ書くと思います。それらを読みたい方はもう少しだけお待ちください。

 導入はこんなところにして始めます。

Civilizations Ⅵとは?

 一言で言えば「ターン制ストラテジー(戦略)ビデオゲーム」にあたります。ゲームの分類にはあまり詳しくないのですが、特にその中でも「統合戦略」、つまり軍事以外の外交、内政なども含めた戦略を練り勝利を目指すゲームです。英語版wikipediaの"List of grand strategy video games"https://en.m.wikipedia.org/wiki/List_of_grand_strategy_video_gamesという記事の中に含まれているのですが、これをみるとHearts of ironEuropa UniversalisといったParadox社のシリーズのなどとともに並んでいます。日本発のゲームとしてはコーエーの「信長の野望」シリーズや「三国志」シリーズは耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか。

何の戦略なのか?

 このゲームでは、プレイヤーがある1つの文明を率い、コンピュータ(オンラインなら他のプレイヤー)が率いる他の文明と競います。後述の勝利条件のいずれを満たすにも国力が必要で、特に中盤まではこの国力を全体的に伸ばす戦略を考えることになります。国力は、ゲーム内では

  • 科学力
  • 文化力
  • 信仰力
  • ゴールド収入
  • 外交的支持

  • 食料
  • 生産力

からなっています。

 この外交的支持以外の主な産出源は領内の都市であり、都市における産出は、範囲内のタイル(のうち、人口が配置されているもの)によって決まり、タイルをユニット「労働者」などで改善したり、区域「キャンパス」などを建てることで増えていきます。

 科学力と文化力は、それぞれ技術ツリーと社会制度ツリーを進める速度であり、新たなものを解禁し活用できるようにするのに必要です。最序盤の文明は原始的で、技術「畜産」を解禁しないと、「羊」のあるタイルでも牧場を作れません。また、古典時代の社会制度「政治哲学」を解禁しないと、政治体制「古典共和制」は使えず、活用可能政策数で劣る「酋長制」の政府で我慢せねばなりません。

 信仰力、ゴールド収入は物品などの購入にあてることができます。他には都市で生産する方法もありますが、その速度は都市の生産力により決まります。それぞれの入手方法で得意・不得意があり、それを考慮せねばなりません。例えば、宗教ユニット「使徒」は原則信仰力で購入するしか入手方法がありません。

 食料は都市の人口を左右します。従って、先に述べてきた諸々の産出を伸ばすには食料が不可欠なのですが、それ自体が勝利に直結するわけでもありません。

 なお、外交的支持は、全文明が集まる会議での投票に用いるもので、都市国家宗主国になったり、被災国を支援したりすることで増えます。資源やゴールドと同様、取引材料となることも少なくありません。

 これらの優先順位を意識して計画的な投資をすることが、勝利に向けた戦略だと言えるでしょう。

勝利条件は?

 このゲームでの勝利条件は、いくつか設定されています。そのうち1つを達成すれば勝利なのですが、逆に目指すものとは異なる勝利を他の文明が達成してしまえば自文明は敗北します。勝利の内容は以下の通りです。

  • 制覇勝利
  • 宗教勝利
  • 科学勝利
  • 文化勝利
  • 外交勝利
  • (スコアによる勝利)

分かりやすそうな順に並べています。

 制覇勝利は、ゲーム内の全ての文明の首都(最初に建設した都市)を軍事制圧し、自分の文明の領土とすること。最もシンプルな勝利条件です。軍事ユニットの生産力と、進んだ時代のユニットを早く解禁するための科学力が必要です。

 宗教勝利は、創始した宗教を全ての文明に広め、「全ての文明で人口の半分以上が信者」の状態とすること。これもシンプルですが、前作civ5にはなかった模様。宗教ユニットを購入する信仰力と、創始や宗教戦争を有利にする社会制度を早く解禁するための文化力が必要です。

 科学勝利は、拡張パックなしでは「火星入植用のモジュールを3つ全て打ち上げること」、拡張パック入りでは「地球外惑星探査船を打ち上げ、規定のターン数が経過すること」が条件です。科学力は当然ながら、数々の宇宙開発系のプロジェクトがいずれもかなりの生産力を要求するので、生産力も必要です。

 文化勝利は、やや条件が複雑です。まず、他文明に対して観光で優位に立つ必要があるのですが、文明Aの国内観光客数を自文明の国外からの国外からの観光客数が上回ると、自文明は文明Aに対して観光で優位に立ったことになります。同様に全ての文明に対して優位に立つことが条件です。文化勝利の画面が見づらいのも分かりにくい一因でしょう。観光客を呼び込む観光力の産出源はさまざまですが、改善「シーサイドリゾート」を労働者に多く作らせることが重要です。拡張パック入りでは信仰力でユニット「ロックバンド」を大量に購入しコンサートを開催させる方法もあります。「シーサイドリゾート」の解禁時期は科学力、ロックバンドの解禁時期は文化力に大きく左右されるため、国力のどの要素も軽視できません。

 外交勝利は、先述の会議で外交ポイントを20まで貯めることが条件です。シンプルですが、外交ポイントは「会議で通過した案に投票していた場合に1入る」ため、時間がかかり、外交ポイントに関係する遺産「自由の女神像」などを建てることも重要です。戦争をすると外交的支持が貯まりにくいことから、小規模な非戦文明に有利とされますが、この勝利に長けている文明は大抵文化勝利も狙える特性を有していて、総合的な国力で押しきろうという戦略が結果的には有効です。

 どの勝利も達成されなかった場合、規定のターン数(標準では500ターン目)に文明の合計スコアに基づく勝利判定がなされます。

最後に

 大まかな目標と道のりは説明しましたが、ゲームの奥深さはこの程度ではありません。戦略を大きく左右する「文明・指導者の特性」を、より詳しい話と絡めて次回説明したいと思います。(ちなみに私は2つめの拡張である「嵐の訪れ」までしか持っていません。最初の拡張である「文明の興亡」は特に、その有無で大きく戦略が変わってくるので、バニラ版と合わせて入れることをお勧めします。)